企業では未だにオンプレミス環境でグループウェアやオフィスアプリを使う傾向にあるが、クラウド型に移行するとどういう効果があるか、注目すべき記事があったので、企業に Google Apps への移行を進める資料として記録しておく。
日経 ITPro より「2割近くがスマホでグループウエア利用、Google Appsにダントツの高評価」
主に仕事に使っているグループウエア
- Google AppsやMicrosoft Office 365のようなパブリッククラウド型が22.4%
- その他(オンプレミス型など)が61.9%
- 分からないが15.7%
ユーザーの満足度はオンプレミス型などよりもパブリッククラウド型の方が満足度が高いという傾向が出た。
<パブリッククラウド型>
- 満足が21.6%
- やや満足が36.1%で合計は57.7%と過半数に達する。
- 普通は26.8%。
- やや不満は10.3%
- 不満は5.2%で合計すると15.5%。
<オンプレミス型>
- 満足が4.5%
- やや満足が33.6%で合計は38.1%どまり。
- 普通は38.8%。
- やや不満は13.1%
- 不満は10.1%で合計すると23.2%にのぼる。
グループウエアを日常的に利用している端末(複数回答)
- 会社に据え置きのパソコンが依然として主流(88.2%)
- モバイルPC(24.2%)
- 自宅に据え置きのパソコン(20.8%)
- スマートフォン(18.9%)
- タブレット端末(9.7%)
- 従来型の携帯電話機(6.5%)
ただ、グループウエアのシステム形態別に見ると、利用端末の傾向に大きな違いがあることが分かってくる。
- 会社に据え置きのパソコン:オンプレミス 89.9 %、クラウド 84.5 %
- 自宅に据え置きのパソコン:オンプレミス 14.6 %、クラウド 40.2 %
- モバイルPC:オンプレミス 24.6 %、クラウド 24.7 %
- スマートフォン:オンプレミス 13.8 %、クラウド 37.1 %
- タブレット端末:オンプレミス 7.1 %、クラウド 21.6 %
パブリッククラウド型では、オンプレミス型などに比べて、自宅に据え置きのパソコン、スマートフォン、タブレット端末がよく使われている。
つまり、オンプレミス型だと、今までは残業などで会社に拘束されて仕事をするしかなかったのが、クラウド型にすると自宅のパソコンやスマホ・タブレットで仕事の続きができるということ。
これは、日本の会社経営陣にとっては喜ぶべきことではないだろうか?
その上、以前度々報道された「会社資料が流出してしまった」等の騒ぎは、自宅に持ち帰ったファイルを誤って P2P のソフトで流出させてしまった結果だが、クラウドにすると社外で使おうがセキュリティがしっかりしているので流出の心配がない。
実際に仕事に使っている製品またはサービス
- 最もユーザーが多かったのはGoole Appsで回答者全体の14.8%
- これに僅差でサイボウズOffice(14.5%)
- IBM Lotus Notes/Domino(13.9%)
- ネオジャパンのdesknet’s(9.7%)
- Microsoft Exchange Server(8.3%)
- サイボウズガルーン(8.1%)
- Microsoft Office 365 などはまだ2.3%にすぎない。
使用グループウエアに対する満足度(満足とほぼ満足の合計)
- Google Apps(54.7%)
- Microsoft SharePoint Server(50%)
- サイボウズガルーン(48.6%)
- サイボウズOffice(46%)
- ネオジャパン desknet’s(42.9%)
- Microsoft Exchange Server(41.7%)
- 日立製作所 Groupmax(41.2%)
- 富士通 Teamware(33.3%)
- Microsoft Office 365(30%)
- IBM Lotus Notes/Domino(28.3%)
- NEC StarOffice(17.6%)
今後も継続して使いたいと答えた回答者
- Google Appsが76.6%と目立って多かった。
- Microsoft Office 365(70%)
- サイボウズOffice(68.3%)
- サイボウズガルーン(62.9%)
- Microsoft SharePoint Server(60%)
- 日立製作所 Groupmax(52.9%)
- Microsoft Exchange Server(50%)
やはり、Office 365 は手強い感じ。今後伸びてくるだろうけど、セキュリティに対して無頓着すぎるとの批判もある。
